任意売却応じない?競売になった場合のリスクを知っておこう

住宅ローン返済に苦しんでいる方は、任意売却という選択肢を検討しているかもしれません。

しかし、任意売却に応じない場合、競売という厳しい現実が待ち受けています。
競売は、想像以上に厳しい状況に追い込まれる可能性があり、安易に選択すべきではありません。

□任意売却応じないリスク

競売になると、不動産が安く売却されてしまい、多額の残債を抱えるリスクがあります。
最悪の場合、自己破産に追い込まれる可能性も。
具体的な例として、2,000万円の住宅ローンを抱えたAさんが、競売にかけられた結果、1,000万円で売却され、残りの1,000万円を自己負担することになったケースがあります。

*不動産が安く売却されるリスク

競売は、市場価格よりも安く売却されることが多いです。
これは、競売物件は、通常、債権者が債務者から債権回収するために行うため、市場価格よりも安く設定されるケースが多いからです。

*多額の残債を抱えるリスク

競売で売却された金額が、残りの住宅ローンの債務額を下回った場合、差額を自己負担しなければなりません。
上記のAさんの例では、1,000万円の残債を抱えることになり、自己破産に追い込まれる可能性もあります。

*自己破産のリスク

競売後に残った債務を返済できなければ、自己破産という選択肢を迫られる可能性があります。
自己破産は、個人が抱えるすべての借金を帳消しにする代わりに、財産をすべて失うことを意味します。

□競売と任意売却

競売は、債権者が強制的に不動産を売却する手続きです。
一方、任意売却は、債務者が自ら不動産を売却し、債権者と交渉して残債を減額する手続きです。

1:売却価格の差

競売では、市場価格よりも安く売却されることが多いですが、任意売却では、市場価格に近い金額で売却できる可能性があります。

2:残債の差

任意売却では、債権者と交渉して残債を減額できる場合があります。
競売では、売却価格が低い場合、残債が大きくなり、自己破産のリスクが高まります。

3:引越し費用の控除

任意売却では、引越し費用などの控除を受けられる場合があります。
競売では、このような控除は受けられません。

任意売却は、競売に比べて、より高い売却価格で、残債を減らすことが可能であり、引越し費用などの控除も受けやすいというメリットがあります。

□まとめ

競売は、不動産を安く売却されてしまうリスク、多額の残債を抱えるリスク、自己破産のリスクなど、多くのリスクを伴います。

一方、任意売却は、競売に比べて、より高い売却価格で、残債を減らすことが可能であり、引越し費用などの控除も受けやすいというメリットがあります。

住宅ローン返済に不安を抱えている場合は、競売ではなく、任意売却を検討することが大切です。