空き家の蜂の巣で被害が出た場合の裁判はどうなる？空き家の法的責任について紹介！

空き家を管理する目的を知っておくことは、管理する意識を高めるためには重要なことです。
空き家の管理を怠ると色々な問題が発生します。
また、自分の空き家にできた蜂の巣による被害の法的責任はどうなるのでしょうか。
空き家を管理する目的と空き家の蜂の巣で被害が出た場合の裁判について紹介します。

□空き家を管理する目的について

1つ目は、劣化する速度を遅めることで物件の価値を維持することです。
空き家は、管理しないと劣化が進んでしまいます。
清掃やメンテナンスすることで、空き家の状態は綺麗に保たれます。
定期的な管理によって将来的に物件の価値を担保することになります。

2つ目は、放置空き家に認定されないようにすることです。
放置空き家に認定されると、ペナルティが発生します。

ペナルティの代表例は、固定資産税の減免特例が外れることで税負担が増えることです。
税負担が増えると空き家を維持することが困難になるため、放置空き家に認定されないように定期的に管理することをおすすめします。

3つ目は、近所のトラブルを防ぐことです。
倒壊や破損によって近所の人とのトラブルの発生を未然に防げます。
また、管理されていない空き家は犯行現場として利用されることがあります。

周辺環境に悪影響を及ぼすことで物件の価値を下げることになるため、空き家を管理することは重要です。
空き家を所持している場合に放置することは自分や近所の人たちにとってもデメリットが大きいため、定期的に管理しましょう。

□空き家の蜂の巣で被害が出た場合の裁判について

橋の上でスズメバチに刺されたことで、橋を管理している町に訴訟で慰謝料や医療費として損害賠償で140万円を支払わないといけないケースが実際に起きています。
この判決は、町内のスズメバチに対する注意喚起が不十分であったことが原因であると言われています。

基本的には空き家の持ち主が管理する責任を持つため、空き家の蜂の巣で被害が出ると持ち主の責任となる可能性が高いです。
刺された時のシチュエーションによっては上記の例のように責任をとらないといけない場合があります。
そのため、管理不足によって通行人がスズメバチに刺されることで賠償金を支払う結果になる可能性は十分にあるといえるでしょう。