夫婦で家の名義変更をするのはどんな時?名義変更する際の注意点を解説!

家は、夫婦にとって最も価値のある財産の1つであり、その名義変更には多くの手続きがあります。
今回は、夫婦で家の名義変更をするタイミングについてと名義変更をする際の注意点を解説します。
この記事を読み、スムーズな名義変更ができるようにしましょう。

□夫婦で家の名義変更をする3つのタイミング

夫婦で家の名義変更をするタイミングを3つ解説します。

*贈与による名義変更

贈与とは、家を生前に譲渡する手続きです。
相続トラブルを避けるために、生前に家を妻や夫に渡すケースがこれに該当します。
名義変更の手続きは夫婦共同で行い、主な費用は必要書類の発行費用、登録免許税、不動産取得税、そして贈与税です。
夫婦の婚姻期間が20年以上であれば、贈与税の配偶者控除の適用が受けられる場合があるので確かめてみてください。

*財産分与による名義変更

財産分与とは、夫婦が離婚する際に財産を分け合うことです。
夫から妻への名義変更が必要になる場合が多く、この場合、贈与税は基本的にかかりません。
しかし、妻や夫が受け取った財産が多すぎると、贈与税がかかる可能性もあるので注意してください。

*相続による名義変更

相続とは、家族が亡くなった際に遺産が相続人に移ることです。
妻が家を相続する場合、相続登記と呼ばれる名義変更が必要です。
主な費用は発行費用と登録免許税であり、相続税はかかる場合とかからない場合があります。
配偶者が遺産を相続する場合、遺産額が1億6000万円以下であれば相続税がかからない場合が多いです。

□家の名義変更をする際の注意点

家の名義変更をする際は、2つのことに注意してください。

1.住宅ローンが残っている場合は勝手に名義変更できない
住宅ローンが残っていると、名義変更をする際に金融機関の合意が必要です。
特にペアローンや連帯債務の場合は名義変更できない場合があります。

2.共有名義にしない
家を相続して名義変更する際は、夫婦で共有名義にしないようにしましょう。
共有名義にしてしまうと、共有者1人の意思だけでは売却ができなくなってしまいます。
また、相続によって不動産の共有者が多くなると、家のその後の管理が複雑になる可能性があります。

□まとめ

家の名義変更は、贈与、財産分与、相続のタイミングで行われます。
住宅ローンが残っている場合は名義変更に金融機関の許可がいること、そして共有名義にすると共有者1人の意思で売却したり利用したりができなくなることをぜひ覚えておきましょう。