空き家を売却する前後の注意点をそれぞれご紹介します!
空き家となった不動産の売却を考える方は多いです。
しかし、ほとんどの方にとって不動産売却ははじめてであり、不安も大きいでしょう。
そこで今回は、不動産を売却する前と後の注意点について解説します。
□空き家を売却する前の注意点
1.空き家売却前の解体やリフォームについて
空き家の売却前に解体やリフォームは必要ありません。
確かに築年数の古い空き家では、解体やリフォームを行わないと売れないのでは?と不安に感じる方も多いでしょう。
しかし、解体やリフォームにかかる費用は高く、さらにそれにより売却成立が保証されるわけではありません。
支出を抑えるために、空き家の売却前に手を加えることはやめましょう。
2.登記名義人が売主と同一か
不動産売却は、その不動産の登記名義人でなければできません。
親の名義のままだったために、いざ売却しようと思ってもできなかったということは意外と多いです。
空き家の売却を検討しているのなら、事前に登記名義人を確認しておくことが大切です。
3.借り入れがある場合、売却により完済ができるのか
住宅ローンが残っている空き家には、抵当権というものが存在します。
売却する際には、この抵当権を削除するために住宅ローンを完済する必要があるのです。
借入額を把握し、それを完済できる額で売却できるのか、足りないならその分を支払う貯金があるのかを十分に確認しておきましょう。
□空き家を売却した後の注意点
*契約内容に関する注意
一般の買主に空き家を売却したら、売主には契約不適合責任(売買契約後、売買契約書に告知事項として記載されていない欠陥があった場合、売主がその責任を負わなければいけない)が課されます。
これにより、損害賠償請求、修理費の支払い、売買契約の取り消しといったリスクが生じます。
そのため、売却前に十分に建物の状況について調査しておくことが大切です。
*税金に関する注意
空き家の所得費が不明だと、譲渡所得として計算される額が実際の所得費よりも高額になりやすいため、譲渡所得税が高くなる可能性があります。
しかしこの譲渡所得税は、控除特例の適用により税負担を抑えられます。
ただしこの控除特例には期限があるので、適用期限や条件に関しては事前に確認しておきましょう。
□まとめ
今回は、不動産を売却する前と後の注意点について解説しました。
今回ご紹介した不動産売却前の注意点は以下の通りです。
1.空き家売却前の解体やリフォームについて
2.登記名義人が売主と同一か
3.借り入れがある場合、売却により完済ができるのか
さらに売却後には、契約内容と税金について注意しておく必要があります。
今回ご紹介したポイントを押さえて、後悔のない空き家売却を行いましょう。
