親子で共有名義にしている方必見!共有名義のメリット・デメリットとその解消方法とは
親子で家を所有する場合、家の所有権を共有できる共有名義にしている方も多くいらっしゃると思います。
親子で共有名義にすると、税金の控除や住宅ローンにおいて恩恵を受けられますが、その分トラブルになる恐れもあります。
そこで今回は親子で共有名義にするメリット、デメリット、さらに共有持分の解消方法を合わせてご紹介します。
□親子で共有名義にしているメリット・デメリットとは
親子で共有名義を持っているとどのような特徴があるのでしょうか。
メリットとデメリットを解説します。
*親子で共有名義にするメリット
・資金のやりくりがしやすい
親子の共有名義で家を建てる場合、その分準備できる資金は増えるので、予算を高く設定できます。
住宅ローン申請時の審査にも親子の収入を合わせられるので、単独で名義にする場合よりも多額のローンを組めます。
・住宅ローンの返済期間を延ばせる
住宅ローンの返済には上限となる年齢が決められているのが普通です。
親子のリレー返済方式でローンを組むと、年齢の基準は子の方に合わせられので、返済期間が伸びます。
・固定資産税の負担軽減
家を親子の共有名義で持っている場合、固定資産税は親と子の連帯納税義務となります。
家の全ての共有者で連帯して固定資産税を納税するので、1人当たりの納税の負担を軽減できます。
・住宅ローンの控除をそれぞれの名義者が対象となる
住宅ローンは連帯債務にあたるので、親子の共有名義では分担してローンを払います。
親の負担するローンと子の負担するローンの両方が控除の対象となります。
ただし、住宅ローンを控除する時の家の持分割合は1:1の比率とみなされるので、親子での持分割合が違う場合はどれくらい控除額できるのか注意します。
*親子で共有名義にするデメリット
・売却には双方の同意が必要
共有名義の家には名義者全員の同意が必要です。
親子の一方が同意せず家を売却できないというようなトラブルもよく起こりがちです。
売却を検討する際は親子でしっかり話し合いを行い双方が納得した上で行いましょう。
・共有名義者が亡くなったときの処理が大変
共有名義者の誰かが亡くなると、相続する必要が出てきます。
相続することによって共有名義の持分が変動するので複雑になる恐れがあります。
□共有名義を取り消すまでの流れとは
続いて、共有名義を解消したい方に向けて、取り消す流れを紹介します。
- 話し合いを行う
家の売却時には共有者全員の合意を得る必要があるので親子の共有名義者同士で話し合います。
また、意見がまとまらない場合は共有名義者同士での取引も検討します。 - 共有名義を解消する
共有名義全員で合意を得てから家自体を売却して共有名義を解消します。
もしくは、親子同士で持分を売買取引して共有名義から抜ける方法もあります。 - 確定申告を行う(利益が出た場合)
共有持分を取り消すために家を売却して利益が出た場合、その売却益にかかる譲渡所得税を納めます。
ただし要件を満たすことで、課税対象分の3000万円分の特別控除を受けられる場合があります。
□まとめ
親子で共有名義にすると税金やローンの控除などの恩恵が受けられる面もありますが、相続や売却の時にトラブルになるデメリットもあります。
メリット、デメリットの双方を考慮してから親子で共有名義にするかどうかを判断しましょう。
また、親子共有名義でトラブルを防ぐためにも当社へいち早く相談してくださいね。